SE⇒総合コンサル転職者の日記

SEから転職して日々苦しんでいるコンサルタントの日記です。自分の知見をアウトプットして有益な情報を発信しながら、ブログを書くことによって自らの成長も目論んでおります…。みなさんに見守っていただけると幸いです!

やっとシニアコンサルへのプロモーションが見えてきた

こんにちは。

 

祝日で時間があるので、久しぶりにブログを書いてみようと思います。

今日は完全に自分の状況を語るだけなので、有益ではないかもしれませんが、ご容赦ください…。

 

今の会社に転職したのは、2018年の7月でして、早2年半が経過しました。

その間、こちらのブログにも書いてきた通り結構もがき苦しんできました。

なかなかバリューを出せない時期が続いたり、適応障害になってしまったり、うまくいかないことだらけだったので、本来うまくいっていれば2年でのプロモーションが見えていたところ、未だにスタッフレベルに甘んじています。

 

しかし、最近になってやっとシニアコンサルへのプロモーションが近づいてきたようです。

直近の評価状況からすると、もうひと頑張りすれば次のタイミングでプロモーションができる見込みです。

 

あと、プロモーションまでに必要な要素としては、大きく以下の2点が必要です。

・一定のまとまったテーマについてリードできるようになること

⇒単発のタスクだけでなく、「チームリーダー」として、一定のまとまったテーマの主担当者として推進できることが求められます。

その中でマネージャーにアドバイスを求めたり、レビューをいただいたりすることは全く問題ないのですが、基本一人で段取りをしていきます。

 

・成果物のファーストドラフトの品質を高め、マネージャーのレビュー1・2回でクライアントに出せるようになること

⇒成果物の品質は、どこまで高めてもゴールはないですが、目安としては、難しいテーマであったとしても、ある程度筋を外さずにドラフトして、1回ないしは2回のレビューでクライアントに出せるレベルに持っていく必要があります。

 

自分としても、最近は仕事にだいぶ手ごたえを感じるようになってきています。

打ち合わせに参加しても、ちんぷんかんぷんということはまずなくなり、疑問がある場合にも打ち合わせ内で解消して、次のアクションにすぐに移れるようになりましたし、

上に挙げた段取り面についても、漏れなく、先を見据えて立てられるようにはなってきたかなと思います。

本当に、あと一歩なのかなと。

 

日系の事業会社にいる方だと信じられないかもしれませんが、評価を得られずに管理職はおろかその手前にすらプロモーションできず、辞めていく人間は結構います。

うちの会社であれば、シニアスタッフのプロモーション前ですら、2割~3割はやめていると思います。

 

そのような状況の中で、だいぶ苦しみ、遠回りもしましたが、ここまでこれただけで自分をほめてあげたいな、と最近は思っています。

周りをみると、自分より地頭が悪い人はほとんどいないように見受けられるのですが、努力でなんとか生き残ったという自負があります。

なんとかあと一歩、体調を保ちつつ、頑張ってまいります!

 

その後のマネージャープロモーションは…正直今は考えられないです。

このあと5年以内にマネージャーのレベルまで成長できる自信は全くないし、管理職になる前に事業会社に移っておこうかな、とも思います。

このあたり、今後のキャリアもプロモーション後に要検討ですね。

 

それではまた。

ロジカルシンキングで面白いほど仕事がうまくいく本

こんにちは。

今日も引き続き、年末年始のロジカルシンキング強化として、別の書籍を読んだので内容をまとめていきたいと思います。

 

コアコンサルティングスキルであるロジカルシンキングが大変苦手なので、集中的に学習し直しています…。

前回の記事はこちらです。

shun-consul.hatenablog.com

 

今回読んだ書籍は、本田一広著ロジカルシンキングで面白いほど仕事がうまくいく本」です。

 

 

書籍の概要

著者の本田一広氏は、SMBCコンサルティング出身で、企業に対するロジカルシンキング等の研修を多数手がけている方です。

ロジカルシンキングの基礎的な内容を、多くの具体例と共に解説してくださっている書籍です。

 

ロジカルシンキングというと構えてしまう方も多くいらっしゃると思うのですが、この本では、その構成を3ステップで表しています。


1.情報の発想

最終アウトプットの目的を考えて、情報を集めること、特に何らかのフレームワークを用いて集めることです。(例:MECE

むやみに情報を集めるだけでは、無駄な動きも増えて遠回りになってしまうので、過不足なく、スピーディーに集めましょう、ということですね。

2.情報の整理

集めた情報を基に、考えをまとめて、わかりやすい文章で表現することを指します。
3ステップの中でもこの部分が肝になるとし、以下の3構図の活用による整理を提唱しています。

基本的にこの3構図でほとんどの情報が整理可能なので、本書では具体例を交えて解説してくださっています。

  • ツリー構図
     「考える技術・書く技術」でいう「ピラミッド構造」ですね。
     ツリー形式で、情報を階層化して整理する手法です。
  • マトリックス構図
     縦×横の表形式で情報を整理する手法です。
     2つの情報を組み合わせて整理でき、そのままスライドに使うことも多いです。
     (例:重要度×実現性のマトリクスで売り上げアップの対応策をマッピング
  • プロセス構図
     情報を時間軸で整理する手法で、手順などを示す場合に使うことが多いです。
     (例:営業成績アップのため、プロセスごとに課題を整理し、ボトルネックを見つける)


3.情報の発信

整理した情報を、どのような論理展開で相手に発信すれば正確に伝わるかを考えます。
以下の4点の構成に基づいて発信することで相手に伝わりやすくなるとしています。

  • テーマ:何の話か
  • 結論:何を言いたいのか
  • 大項目:話のポイントは何か
  • 構図:「2.情報の整理」で整理した構図に基づいて話す

所感

正直、この本から新たな学びはほとんど得られませんでした…。

ただ、かなり平易な内容で書かれていますので、ロジカルシンキングの入門書としては良いかと思います。

 

1点良かったこととしては、前回読んだ「入門 考える技術・書く技術」では、ピラミッド構造による情報整理がメインに置かれていましたが、
こちらの書籍では、基本3構図としてプロセス構図とマトリックス構図も挙げていて、自分の持っている引き出しを再整理できたかなと思います。

 

この著者の方はSMBCコンサルティング出身です。自分の印象としては、グローバルなコンサルティングファームと比べて日本企業的なアウトプットになっていると感じました。

感覚的には、コンサルティングファームシンクタンクの間といった感じかなと。どうも、文章での説明が長いんですよね…。もう少し「見てわかる」内容になっていると良いなと感じました。偉そうに言える立場でもないですが。

 

明日は仕事始めですので、年末年始に学んだことも活かしつつ、今年も頑張っていこうと思います。

今年こそ絶対にプロモーションしたいです!

それではまた。

入門 考える技術・書く技術 日本人のロジカルシンキング実践法

あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

 

正月休みで比較的時間があるので、最近読んだ本の内容について、アウトプットをしようと思います。

 

今回読んだ書籍は、

山崎康司著「入門 考える技術・書く技術 日本人のロジカルシンキング実践法」

です。

 

入門 考える技術・書く技術――日本人のロジカルシンキング実践法

入門 考える技術・書く技術――日本人のロジカルシンキング実践法

  • 作者:山崎 康司
  • 発売日: 2011/04/08
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

 

この本を手に取ったきっかけ

コンサルタントたるもの、ロジカルシンキング(情報整理・構造化等)は必須のスキルですが、私は未だに大の苦手としています…。

残念ながら、それゆえに昇進が遅れているので、そろそろ本腰を入れて弱点克服に努めようと考えました。

 

ロジカルシンキングを学ぶ書籍は数あれど、最も有名と言ってよいのが、

バーバラ・ミント著「考える技術・書く技術」

でしょう。

コンサルタントでこの本を知らない人はおそらくモグリだというほど有名です。

もちろん私もこの本で学ぼうとしたのですが、この名著(迷著?)には致命的な欠点があります。

 

兎にも角にも、「極めて難解」なのです…。

 

実は、この書籍は2年以上前から持っていたのですが、内容を理解するのも厳しいレベルで、日々の業務で実践に移すことは全くできていませんでした。

また、ただでさえ難しいのに、翻訳本であるが故、日本語とマッチしない部分が多くあるため、自分のアクションに全然落とし込めないのです。

今まで3回ほどチャレンジしたものの、残念ながらほぼ進歩がなく、完全に挫折しました…。

 

そこで出会ったのが、今回の「入門 考える技術・書く技術」でした。

この本は、前述のバーバラ・ミント女史の著作の翻訳を担当された、山崎康司さんが書かれた本です。

原著が難解であることや、日本語特有の問題(主語の省略がままある、結論を文末に持ってくる文構造、接続詞の意味があいまい、等)を考慮して、原著から重要なエッセンスを取り出して再構成し、日本人が活用できるよう、改めて整理してくださっています。

 

書籍の概要

この本のテーマをざっくり言うと、

「情報を整理して、わかりやすく文書で相手に伝えるスキルを学ぶ」

ことに尽きます。

 

文書は、誰かに何かを伝えるために書くものですから、読み手のことを考えた文書でなければ、価値は低いものになってしまいます。

 

また、必要な情報が書かれた文書であっても、その構成によって相手の理解度は全く異なります。読み手が読んだ後に

「で、何が言いたいの?」

という疑問を残してしまうこともあるでしょう。これでは、適切に相手に内容を伝えられているとは言えないですよね。

 

そこで、主に以下の2点が重要になります。

 

読み手の関心・疑問に向かって書く

そもそも、読み手がなぜ文書を読むかというと、自分がかかわっているビジネスの状況を改善したいと考えており、そのための情報が得られるからと言えます。

読み手の関心・疑問に沿って文書を書くことで、「目的」が明確な文書になり、より読み手にとって「よい」文書、欲しい情報が得られる文書になるということです。

具体的な手法として、「OPQ分析」というフレームワークでの整理を紹介してくださっています。


 O ⇒ Objective(望ましい状況)

 P ⇒ Problem(問題、すなわち現状とObjectiveのギャップ)

 Q ⇒ Question(読み手の疑問)

 A ⇒ Answer(答え/文書の主メッセージ)

 

これらを明らかにすることで、読み手の目線に立った文書に一歩近づくということですね。

 

考えをピラミッド構造で整理する

もう一つは、読み手に伝える考え・メッセージを構造的に整理することがポイントです。

だらだら、のべっと書かれた文書のわかりづらさは、どなたも体感したことがあるのではないでしょうか。

 

例えば、あるメッセージに対して根拠が10個述べられていたとしたらどうでしょうか。

正直、頭に入ってこない、覚えられないという状態になると思います。

 

そのような場合、近しい内容をグループ化して、1つの大きな根拠の下に、複数の説明を紐づけるなど、構造を見直す工夫が必要になります。

10個あった根拠も、グループ化して3つほどにまとめられれば、読み手から見ても整理された感じがして、頭にも入ってきやすくなります。

 

近しい内容をグループ化して、その要約された内容が上位に来るピラミッドを作ることで、複雑な内容も整理されて、「伝わる」ようになるのです。

 

最終的なアウトプット(メール、パワーポイント等々)に落とす際には、ピラミッドに整理した内容を使って書くだけで、構造的に整理されたものになります。

 

上記2点の内容を中心に、具体例も交えながら「考える技術・書く技術」を学ぶことができる書籍になっています。

 

所感と今後のTODO

大変わかりやすく、十分にロジカルシンキングの基礎を学べる書籍だと感じました。(最初から、こっちの本で勉強すればよかったです…)

結局あまり難しいことを学んでも、結局日々の業務に活用できないですからね…。

今後はまず、学んだ内容を自分のスキルとして定着させていこうと思います。

 

そのためのTODOとして、書籍内で紹介されていた以下のトレーニングに取り組むことにしました。

  1. メールは「感謝の言葉にPDF」
    メールを書くにあたり、論理的な構成で作文するトレーニングです。概要は、
     ①感謝の言葉
     ②Propose statement(目的文・主メッセージ)
     ③Detail(Pの詳細)
     ④Follow action(今後のアクション)
    の構成でメールを書く、というものです。

    まず、感謝の言葉を最初に述べることで、良い内容でも、悪い内容でも、読み手に「読む気」にさせた上で、
    最も伝えたい内容(P)を伝え、その後で詳細(D)を語り、今後のアクションを伝える(F)
    という構成にすることにより、相手は内容を理解しやすく、アクションも明確に伝わります。

    最も身近なビジネス文書であるメールを使って、上記の構成で、わかりやすい文書を書くことを習慣化させたいと思います。

  2. 1日1回ピラミッド×4か月
    その日書いたメール(もちろん、会議・社説・新聞の記事などでも可)のうち、なるべく中身のあるものを1つ選び、10分間で簡単なピラミッドを書く、というものです。
    本来は、ピラミッドで内容整理→文書化なのですが、時間がかかるためあえて逆転させて短時間でのトレーニングを行います。1日10分であれば、確かに継続できそうな気がするので、頑張ってみようと思います。

コンサル以外のあらゆる業種でも、ロジカルシンキングドキュメンテーションは非常に重要なスキルだと思いますので、興味がある方はぜひ読んでみてください。

 

 

年始からがっつり書いてしまいました…。

もう少しかいつまんで書かないと、負担になってしまうのでもう少しライトなブログを今後は書いていきたいと思います…。

それではまた。

実は適応障害になっていました(後編)

こんばんは。

適応障害三部作(?)の完結編です。

 

 

前回までの記事

shun-consul.hatenablog.com

shun-consul.hatenablog.com

 

適応障害になった理由

中編でも触れたのですが、いろいろ考えてみた結果、主な要因は以下2点だと思っています。

  1. 自責の念が強い、真面目すぎる

    SEからコンサルに転職した後、思うような成長ができていないことに焦りを感じており、自分を責める気持ちが非常に強かった。
    またその際、明らかによくなかったのが、「他人との比較」を意識しすぎたことだった。

    例えば、「○○さんは2年で昇進したのに、なぜ自分はできていないのか」「他社を含め、同年代のビジネスマンより劣っているのではないか」
    ということを常に気にしており、自分を苦しめていた。
    こうあるべき、という思いが自分の中で非常に強く、そこに達していないことに強いストレスを感じていた。

  2. 上司とのコミュニケーションがうまくいっていない
    直属の上司とのコミュニケーションがうまくいかない場面が大きなストレスになっていた。
    何をしても、うまく仕事が進まない、怒られるということが続いてしまい、私自身も上司と極力コミュニケーションを取らないように業務を進めてしまっていた。(怒られるのが嫌で、どんどんコミュニケーションを取りたくなくなり、また成果が出なくて怒られ…という悪循環に陥った)
    上司は本当に優秀だし、こんなポンコツを見捨てずに指導してくださり、すごくお世話になっているものの、どうも相性が悪いのではないか、という気もしていた。
    コロナのせいで週1日しか出社しない状況になったことも、コミュニケーションに悪影響を与えたと感じている。 

 

再発させないための解決策

適応障害というのは、何らかの困難な状況に適応できないことで発生する心身の不調なので、上記の原因を取り除くことが必要と考え、体調が改善してきた9月後半から解決策を立てることにしました。

  • 自責の念が強い、真面目すぎる

    自己成長や昇進に対する意欲が強すぎて、現実と理想のギャップに苦しんだので、マインドを根本的に変える必要があると考え、本を読んだり、ノートに自分の考えを書きだしたりしながら、頭の整理をしてみました。
    落ち着いて周りを見渡してみると、ストレートで昇進している人なんて正直ほとんどいないし、むしろ回り道をしている人だらけだということに気づきました。
    上を見ればキリがないですから、マイペースにやっていくしかないということですね。
    今回病んだことで昇進できず足踏みしたわけですが、今まで留年も浪人もせずストレートで就職し、5年間頑張ってきたので、まあ1年昇進が遅れようがどうってことはないと気づくことができました。いい意味で自分に対する期待値を下げることができたように思います。ありのままの自分を認めてあげよう、という感じでしょうか…。
    逆に今では、このくらいの挫折経験があった方が面白いかな、という考えができるようになりました。
    それに、極論仕事ができなくたって死ぬことはないし、私の場合はプライベートは充実していて何の不満もないので、それだけで十分幸せだな、とマインドを変えることができました。

  • 上司とのコミュニケーションがうまくいっていない
    改めて上司と話す機会を設けて、今後もうまくやっていくために改善策を一緒に検討しました。
    また、実は話し合う中で気づいたのですが、自分が思っているほど、自分の評価は低くないんだなと思いました。要は、自分の気にしすぎも多分にあったということですね。
    いかに今までコミュニケーションがうまくいっていなかったか、実感しました。
    また、さらに上の上司(パートナー)にも相談し、配置を変更していただけないか、打診もしてみました。(まだ実現してないですが…)

 

その他、マインドフルネスの本を読んでみたり、過去にうつ病適応障害になった知人と話して経験を聞いてみたり、できる対策はいろいろ手を出してみました。

また、睡眠を十分にとることや、朝散歩をして日光を意識的に浴びるようにすることなど、生活習慣の改善にも取り組んでいます。

 

病んだ経験を通して思ったこと

本当にしんどかった数か月間ですが、今はほぼ回復し、健康であることの大切さを強く感じています。

ただ、健康で、毎日楽しく過ごせることがこんなにも尊いとは思いませんでした。

そういう意味で、今まで当たり前だと思っていたことにもありがたみを感じられるようになったので、周りの人にはたくさん迷惑をかけてしまいましたが、良い経験だったなと今では思います。

 

また、20代独身の今、自分の限界を知ることができてよかったという思いもあります。

家族を持ってから、特に子どもがいる状態で病んでしまうと、生活が立ち行かなくなるなと感じました。

一度限界を知ったからこそ、「これ以上頑張ったらだめだ」と今後は気づくことができると思います。(もちろんそんなギリギリを攻める必要全くないですけどね)

そのうち、もう少し緩い仕事に転職した方がいいんだろうなとは思います。

 

今後は再発させないよう、無理せず自分らしくやっていこうと思います。

それではまた。

実は適応障害になっていました(中編)

こんにちは。

 

三連休で割と暇なので、昨日に引き続き適応障害になった経験をアウトプットしてしまおうと思います。

 

改めて、暇って素晴らしいなと思いますし、健康な状態で休日を迎えているだけで、本当に幸せだなと思います…。

 

(ちなみに、前回の記事はこちらです)

shun-consul.hatenablog.com

 

 

適応障害の診断~現在に至るまでの状況

8月

7月に心身共に調子を崩したことを踏まえ、8月初、ついに上司に体調不良を訴えることにした。

体調不良を訴えることは、案件から外される、最悪の場合休職になる、昇進が遅れるといったリスクも孕むので、本当に勇気のいる決断だった。

でもこのまま無理を続ければ本当に働けなくなる気がしたので、正直にすべて上司に話すことにした。

(今冷静に考えると、キャリアどうこうよりも、体調が一番優先で何事にも代えがたいものだなと思います…)

 

上司に話した後、急遽休暇を2日いただいたものの、案件からは外れずに様子を見ながら業務を継続することになった。

当然何も状況は変わっていないので、体調はかなり悪かった。症状としては、

  • 頭痛
  • 腹痛
  • やる気・集中力の低下
  • 倦怠感
  • 感覚過敏(小さな物音でも身体に響く感覚があり、不快感がある)
  • 極端な体重減少(ご飯はきちんと食べているにもかかわらず、1か月強で4,5kg痩せた)
  • 吐き気
  • 睡眠障害(夜中・朝方に複数回目覚める、眠りが浅い、悪夢ばかり見る)

など、割と業務継続が厳しいレベルだったように思う。

実際、業務中に数時間程度休憩をもらったり、当日休をいただく場面が度々(月に数日程度)あった。

 

またこのころから、心療内科に治療に通うことになった。

適応障害と診断され、抗うつ薬睡眠導入剤等が処方された。薬を飲んでも感覚的にはあまり症状の改善は見られなかった。

 

感覚過敏や睡眠不足の影響で常にイライラしてしまうので、家に居づらくなってしまったのもこの頃だった。

週末に一人でふらっと旅行に行ってみたり、平日もアパホテルの在宅勤務応援プラン的なものを使って一人で籠って仕事をしたりと、可能な限りでいろいろ工夫をしていた。

 

9月

引き続き体調は悪いものの、業務内容も限定していただいたので、負荷はかなり低く、少しずつ改善傾向になっていった。
(とはいえ、時々当日休になる場面もあったが…。)

 

このタイミングで考えたのが、今は業務内容・時間の制限があるから落ち着いているが、根本的な改善に向けては別途アクションを取る必要がある、ということだった。

そこでまず、今回適応障害になってしまった原因としっかり向き合うことにした。

自分で考えたり、本を読んで勉強したり、上司に相談したり、過去メンタル疾患になった知人に相談したりした結果、以下の整理に落ち着いた。

  1. 自責の念が強い、真面目すぎる

    SEからコンサルに転職した後、思うような成長ができていないことに焦りを感じており、自分を責める気持ちが非常に強かった。
    またその際、明らかによくなかったのが、「他人との比較」を意識しすぎたことだった。

    例えば、「○○さんは2年で昇進したのに、なぜ自分はできていないのか」「他社を含め、同年代のビジネスマンより劣っているのではないか」
    ということを常に気にしており、自分を苦しめていた。

  2. 上司とのコミュニケーションがうまくいっていない
    直属の上司とのコミュニケーションがうまくいかない場面が大きなストレスになっていた。
    何をしても、うまく仕事が進まない、怒られるということが続いてしまい、私自身も上司と極力コミュニケーションを取らないように業務を進めてしまっていた。(どんどん、コミュニケーションを取りたくなくなってしまった)
    上司は本当に優秀だし、お世話になっているものの、どうも相性が悪いのではないか、という気はしていた。
    (相性が悪いと片づける前にいろいろできることがあるのでは?と言われればその通りだが、これまで改善を試みても結局ダメだったので、あきらめた)

これら2点について改善を図ることが、「適応障害の原因を取り除く」ことであると考え、取り組んでいくことにした。

(取り組みの詳細は、次回の記事で書いていこうと思います。)

 

10月

症状は徐々に落ち着き、1か月を通して当日休をいただくこともなかった。

残業はほぼない状態にコントロールしてもらっていたが、1か月フルで働くことができて、自分の中で少し回復を実感できた。

 

一方、頭痛・腹痛・強い肩こり等には相変わらず悩まされたし、流行りのGo Toトラベルで友達と少し遠出をしてみたものの、身体がお酒をほとんど受け付けないなど、まだまだ完治には程遠いことも感じていた。

 

また、10月中旬のタイミングで産業医面談を実施した。(全然予約が取れなかった。みんな病んでいるのだろうか…?)

正直この頃には症状は落ち着いていたが、正直にこれまでの経緯や体調について話したところ、「残業制限月10h」というコンサルとしてとてもじゃないがやっていけない足枷がつけられることになってしまった。

産業医は油断するとすぐ休職させようとしてくるので、正直やっかいである…。

 

一番の問題だったのは、常に支給されていた「みなし残業代」について、残業制限が解除されるまで支給されないことだった。

確かに調整して残業は減らしてもらっていたし、当たり前の措置といえばそうなのかもしれないが、実態としては単純に月10万円以上の減給なわけで、非常に厳しかった…。

産業医には「残業制限をつけるので安心して休んでくださいね」と言われたが、「残業代カットしておいて、何が『安心して』だよ…」と殺意が芽生えた思った。

 

11月

1週目に(ようやく)業務の調整がつき、1週間の休暇を取得。そのおかげもあり、心身ともにほぼ健康な状態に戻った。感覚的には95%くらい。

初旬に薬の量を半分にし、中旬にはついにゼロにすることができた。

若干の肩こりや頭痛が残っていたものの、中旬にはそれも完全になくなった。

 

頭の回転・集中力も取り戻した感があり、これまで仕事がうまくいかなかったのは能力が低いだけでなく、調子を崩していたことが大きかったんだなと実感した。

 

ただ、病む前と比較すると体力が低下してしまい、長時間の勤務に耐えられなくなっている気がする。

多分、今の状態で以前のように残業月100h以上こなすのは無理だと思う。

今後も自分の身体と相談しながら、徐々に慣らしていきたい。

 

とにかく、健康であることがこんなにも尊く、幸せなことだとは思っていなかったので、今は毎日何事もなく過ごせていることが本当に幸せだと感じている。

とりあえず、無事に治ってよかった…!

 

 

適応障害になってしまった原因の分析と、今後再発しないための対策等について、もう少し詳細に次回書こうと思います。

それではまた。

実は適応障害になっていました(前編)

こんにちは。

 

なんと2020年はまだ1記事しか更新していなかったので、もうこのブログも読んでいる方はいないかと思いますが、久々に記事を書いてみます。

 

実は今年、私は仕事が原因で適応障害になってしまい、非常につらい経験をしましたので、その経験を振り返って記事にしてみようと思います。

 

同じように悩まれている方が読んだときに参考にしてもらえればと思います。

適応障害とは? 

そもそも、「適応障害」って何?うつ病と何が違うの?という話もありますので、最初に簡単に触れておきます。

適応障害について、厚生労働省のサイトでは、以下のように紹介されています。

 

適応障害は、ある特定の状況や出来事が、その人にとってとてもつらく耐えがたく感じられ、そのために気分や行動面に症状が現れるものです。

たとえば憂うつな気分や不安感が強くなるため、涙もろくなったり、過剰に心配したり、神経が過敏になったりします。また、無断欠席や無謀な運転、喧嘩、物を壊すなどの行動面の症状がみられることもあります。

ストレスとなる状況や出来事がはっきりしているので、その原因から離れると、症状は次第に改善します。でもストレス因から離れられない、取り除けない状況では、症状が慢性化することもあります。そういった場合は、カウンセリングを通して、ストレスフルな状況に適応する力をつけることも、有効な治療法です。

 

簡単に言ってしまうと、何らかの状況・出来事へ適応できないことにより、心身に症状が現れることです。

うつ病との違いとしては、ストレス源がはっきりしており、その原因から離れれば症状が改善する状態であるということです。

 

適応障害になるまでの記録

ここからは、適応障害になるまでの状況を時系列で振り返っていきます。

割と殴り書きなので、整理されておらず日本語も適当ですが、ご勘弁ください。

 

~4月

コロナが流行し始めたが、驚くほどに通常運転、週5日フルタイム出社が続く日々だった。

 

そこそこの稼働状況であり(コンサルとしては…)業務量的にはまあ問題ない状況だった。

 

ただ、前年から上司とのコミュニケーションにやや難がある状況で、業務によるストレスは相当に感じていた気がする。

 

うまく進められていないタスクを引き取られてしまいモチベーションが下がったり、何度かレビューを重ねているのに、数回目で「そもそも」と根底をひっくり返すような発言があったりと、結構苦しんだ。

 

ただ、決して全面的に上司が悪いわけではなく、私のタスクの進め方にかなり問題があったのは間違いないことと、どっちが悪いというよりはお互いの関係性の問題なので、改善を図りつつ、ひたすら耐え続けた。

 

今思い返せば、この頃から、時々動悸があったような気がするが、スルーし続けていた…。

 

5月

コロナの影響で基本的に在宅勤務、週半日程度の出社となった。

 

クライアントのPCの環境にアクセスする手段がまだなく、業務内容がかなり限られた状態のため、単純に業務の負担は減り、また通勤がなくなったことでストレスもなくなったので、一時的に楽になった。

 

ただ、コミュニケーションの問題は非対面になったことにより悪化した感はあった。

 

6月

クライアントの環境にアクセスするソフトウェアが導入され、出社時と同様の業務が可能になった。

 

コロナ禍での業務にも慣れつつあったものの、これまで簡単な質問は口頭で確認していたところ、それがやりづらくなったことで、かなりストレスがたまった。

 

また、作業をしているときにも、いつ上司から電話がかかってくるかわからない状況が心理的にかなりの負担となった。

疲れは感じていたものの、特段健康には影響なく業務を続けることができた。

 

チームの他のメンバーが複数名、案件を抜けることになり、なぜ自分だけ残らなければならないのか、という思いが強くなり、モチベーションが大きく下がったことは事実であった…。

 

7月

業務が佳境を迎えたことと、新卒をチームに迎えたことにより、私の負荷が突然かなり高まった。

またこの月から昇進をしたこともあり、求められる業務のレベルが上がったことは感じていた。

 

特に月の後半は、ほぼ毎日深夜まで作業し、残った作業の片づけや、次の週の段取り・仕込み等で土日も働いてしまい、疲労が蓄積し、効率が悪化していく一方だった。

 

このころから、集中力が持続できず、他人の話が頭に入ってこなくなり、レビューを受けても、打ち合わせに参加しても、内容が理解できなくなっていった。

それにより、仕事のスピード・質が大きく低下した。

 

さらに、その影響もあり上司とのコミュニケーションがさらにうまくいかなくなり、ストレスが増大していった。


心身に症状が出始め、時々極端にやる気がなくなる場面があったり、小さな物音に過敏に反応するようになったり、大したことでなくても、イライラするようになったりと、非常につらかった。

また、頭痛・腹痛が慢性的になるなど、今思えば、この時点で明らかに異常をきたしていたが、またしても我慢をしてしまった。

 

 

と、今までのストレスの蓄積がありつつ、業務に耐えきれなくなってきたところで、8月以降、ついに上司にギブアップ宣言をして、治療がスタートすることになります。

 

この続きはまた書きます。それではまた。

「質問力」って、じつは仕事を有利に進めるスキルなんです。

こんにちは。

おそらく誰も見ていないであろうブログですが、読んだ本のアウトプットの場に使おうと思います。

 

今日は

「質問力」って、じつは仕事を有利に進めるスキルなんです。(ひきたよしあき著)

という本を読みましたので、その内容をまとめてみたいと思います。

 

なぜこの本を手に取ったか

情けない話ですが、直近の仕事で「shun君の質問は、『何がわからないのか』がわからない」「質問の仕方をもう少し考えて」という指摘を受けることが何度かありました。

 

指摘を振り返ってみると、『何がわからないのか』を明確にして質問をしたり、質問先にとってわかりやすい質問をしたりする「質問力」は、仕事を進める中で非常に重要なスキルだなと感じました。

 

社会人として当たり前のスキルではあるけれど、「質問力」が低いビジネスマンも相当数いるように思います。

私も何とか改善したいと思っていたところ、書店で偶然この本を見つけて即買いしました。

 

本の概要

博報堂でクリエイティブ・プロデューサーを務められているひきたよしあきさんが、長年の経験から「質問力」とは何か、それを高めるためにどうすればよいかをまとめた書籍です。

 

5セクションで1日分の講義形式になっており、計5日分の内容に分けて収録されています。

講義形式だけでは伝わりにくい部分もあるため、間にストーリーをはさみながら進められており、読みやすく、わかりやすい内容になっています。

 

5日間の講義の概要は以下の通りです。徐々にステップアップする構成です。

1日目:「自分に対する質問力」を磨く

→「質問力」を身に着けるために、まず自分の脳を「質問脳」に作り替える必要がある。感情脳と決別して、「なぜ?」「どうして?」が自然に浮かんでくる脳の作り方を解説。

 

2日目:「聞く」姿勢を磨き上げる

→「質問」は相手がいて初めて完成するものであることから、自分の言いたいことばかりに目を向けるのではなく、まず相手の話を「聞く」ことが重要。
話の聞き方に焦点を当てて、聞き方のコツや、「聞いていることを相手に伝える」コツを解説。

 

3日目:5つの「質問の型」で的確な答えを導く

→相手がわかりやすい質問を作るためには、いくつかの型がある。5つの型を紹介して、自己流のわかりにくい質問から抜け出す術を解説。

 

4日目:「裏質問」で相手の考えを引き出す

→正面からの普通の質問では引き出せない、相手の奥底にあるものを引き出すための質問テクニックを解説。

 

5日目:「巻き込む質問テクニック」で自分の意見を通す

→質問を用いながら相手を誘導し、自分の意見を通すという高等なテクニックを解説。 

 

所感

元々自分が知りたかった『何がわからないのか』を明確にして質問をしたり、質問先にとってわかりやすい質問をしたりすることに加えて、
「質問を使ってコミュニケーションの質を向上させる」
ための内容が盛りだくさんで、非常に充実した書籍だと感じました。

 

一方、質問下手な私にはまだまだすぐに使いこなせない上級テクニックも多いので、まずは日々の業務の中でわからないことに対して、わかりやすい質問ができるようになるよう努めたいと思いました。

 

そのうえで、改めて読み返して上級テクニックも交えて質問力を向上させていけば、仕事上のコミュニケーションの質はかなり向上するだろうな、という手ごたえを感じました。

 

講義+ストーリーが繰り返される形式によって、楽しく読みやすい書籍になっていると思います。私も特に詰まることなく数日で読破できてとてもよかったです。

 

本を読み終えた上でのTODO

この本を読んだ上で、日常の仕事の中で実行するTODOを以下に整理しました。

  • 風呂に入ったとき、夜寝る前に、今日一日の出来事を振り返り、自問自答をしてみる
    →脳に「質問」の習慣をつけさせるため。自分の場合、ぼーっとしていることが多いので、「質問脳」に自分の脳を作り替えていく必要がある。

  • エスチョン・メモをつくる
    →浮かんだ疑問・質問をいつでも可視化できるように、クエスチョン・メモを作成する。仕事やプライベート問わず、どんどん書き込んでいき、「質問」を放置しないようにする。質問のレベルが徐々に向上するよう、日々メモを基に振り返りを行う。

  • めぐり合わせ・運命に感謝する
    →今目の前にある仕事に感謝して、前向きな気持ちで取り組むことで質問が浮かんでくるため。また、会話の相手のことを「好き」という感情を持ち接することで、相手にもその気持ちが伝わり、コミュニケーションが円滑になる。

  • オウム返しをする
    →相手の話したことを要約して繰り返すことで、内容の理解に誤りがあればその場で正してもらうことができる。あっている場合には、きちんと内容を聞いているアピールにもなるし、より深い話を引き出せることもある。

  • 「起承転結」で質問する
    →質問の型として「起承転結」を意識することで、わかりやすい質問にする。
    「起」:~について質問させてください
    「承」:なぜ~は、…だったのでしょうか
    「転」:私は~は、XXXではないかと思いました
    「結」:なぜXXXでないのか、…だった理由について教えてください

 

これらのTODOは講義3日目までに出てくる内容ですが、4日目・5日目は非常にレベルの高い内容でしたので、まず上記をマスターしてから、さらにレベルアップするときに取り組めればと思います。

 

それではまた。