実は適応障害になっていました(中編)
こんにちは。
三連休で割と暇なので、昨日に引き続き適応障害になった経験をアウトプットしてしまおうと思います。
改めて、暇って素晴らしいなと思いますし、健康な状態で休日を迎えているだけで、本当に幸せだなと思います…。
(ちなみに、前回の記事はこちらです)
適応障害の診断~現在に至るまでの状況
8月
7月に心身共に調子を崩したことを踏まえ、8月初、ついに上司に体調不良を訴えることにした。
体調不良を訴えることは、案件から外される、最悪の場合休職になる、昇進が遅れるといったリスクも孕むので、本当に勇気のいる決断だった。
でもこのまま無理を続ければ本当に働けなくなる気がしたので、正直にすべて上司に話すことにした。
(今冷静に考えると、キャリアどうこうよりも、体調が一番優先で何事にも代えがたいものだなと思います…)
上司に話した後、急遽休暇を2日いただいたものの、案件からは外れずに様子を見ながら業務を継続することになった。
当然何も状況は変わっていないので、体調はかなり悪かった。症状としては、
- 頭痛
- 腹痛
- やる気・集中力の低下
- 倦怠感
- 感覚過敏(小さな物音でも身体に響く感覚があり、不快感がある)
- 極端な体重減少(ご飯はきちんと食べているにもかかわらず、1か月強で4,5kg痩せた)
- 吐き気
- 睡眠障害(夜中・朝方に複数回目覚める、眠りが浅い、悪夢ばかり見る)
など、割と業務継続が厳しいレベルだったように思う。
実際、業務中に数時間程度休憩をもらったり、当日休をいただく場面が度々(月に数日程度)あった。
またこのころから、心療内科に治療に通うことになった。
適応障害と診断され、抗うつ薬や睡眠導入剤等が処方された。薬を飲んでも感覚的にはあまり症状の改善は見られなかった。
感覚過敏や睡眠不足の影響で常にイライラしてしまうので、家に居づらくなってしまったのもこの頃だった。
週末に一人でふらっと旅行に行ってみたり、平日もアパホテルの在宅勤務応援プラン的なものを使って一人で籠って仕事をしたりと、可能な限りでいろいろ工夫をしていた。
9月
引き続き体調は悪いものの、業務内容も限定していただいたので、負荷はかなり低く、少しずつ改善傾向になっていった。
(とはいえ、時々当日休になる場面もあったが…。)
このタイミングで考えたのが、今は業務内容・時間の制限があるから落ち着いているが、根本的な改善に向けては別途アクションを取る必要がある、ということだった。
そこでまず、今回適応障害になってしまった原因としっかり向き合うことにした。
自分で考えたり、本を読んで勉強したり、上司に相談したり、過去メンタル疾患になった知人に相談したりした結果、以下の整理に落ち着いた。
- 自責の念が強い、真面目すぎる
SEからコンサルに転職した後、思うような成長ができていないことに焦りを感じており、自分を責める気持ちが非常に強かった。
またその際、明らかによくなかったのが、「他人との比較」を意識しすぎたことだった。例えば、「○○さんは2年で昇進したのに、なぜ自分はできていないのか」「他社を含め、同年代のビジネスマンより劣っているのではないか」
ということを常に気にしており、自分を苦しめていた。 - 上司とのコミュニケーションがうまくいっていない
直属の上司とのコミュニケーションがうまくいかない場面が大きなストレスになっていた。
何をしても、うまく仕事が進まない、怒られるということが続いてしまい、私自身も上司と極力コミュニケーションを取らないように業務を進めてしまっていた。(どんどん、コミュニケーションを取りたくなくなってしまった)
上司は本当に優秀だし、お世話になっているものの、どうも相性が悪いのではないか、という気はしていた。
(相性が悪いと片づける前にいろいろできることがあるのでは?と言われればその通りだが、これまで改善を試みても結局ダメだったので、あきらめた)
これら2点について改善を図ることが、「適応障害の原因を取り除く」ことであると考え、取り組んでいくことにした。
(取り組みの詳細は、次回の記事で書いていこうと思います。)
10月
症状は徐々に落ち着き、1か月を通して当日休をいただくこともなかった。
残業はほぼない状態にコントロールしてもらっていたが、1か月フルで働くことができて、自分の中で少し回復を実感できた。
一方、頭痛・腹痛・強い肩こり等には相変わらず悩まされたし、流行りのGo Toトラベルで友達と少し遠出をしてみたものの、身体がお酒をほとんど受け付けないなど、まだまだ完治には程遠いことも感じていた。
また、10月中旬のタイミングで産業医面談を実施した。(全然予約が取れなかった。みんな病んでいるのだろうか…?)
正直この頃には症状は落ち着いていたが、正直にこれまでの経緯や体調について話したところ、「残業制限月10h」というコンサルとしてとてもじゃないがやっていけない足枷がつけられることになってしまった。
※ 産業医は油断するとすぐ休職させようとしてくるので、正直やっかいである…。
一番の問題だったのは、常に支給されていた「みなし残業代」について、残業制限が解除されるまで支給されないことだった。
確かに調整して残業は減らしてもらっていたし、当たり前の措置といえばそうなのかもしれないが、実態としては単純に月10万円以上の減給なわけで、非常に厳しかった…。
産業医には「残業制限をつけるので安心して休んでくださいね」と言われたが、「残業代カットしておいて、何が『安心して』だよ…」と殺意が芽生えた思った。
11月
1週目に(ようやく)業務の調整がつき、1週間の休暇を取得。そのおかげもあり、心身ともにほぼ健康な状態に戻った。感覚的には95%くらい。
初旬に薬の量を半分にし、中旬にはついにゼロにすることができた。
若干の肩こりや頭痛が残っていたものの、中旬にはそれも完全になくなった。
頭の回転・集中力も取り戻した感があり、これまで仕事がうまくいかなかったのは能力が低いだけでなく、調子を崩していたことが大きかったんだなと実感した。
ただ、病む前と比較すると体力が低下してしまい、長時間の勤務に耐えられなくなっている気がする。
多分、今の状態で以前のように残業月100h以上こなすのは無理だと思う。
今後も自分の身体と相談しながら、徐々に慣らしていきたい。
とにかく、健康であることがこんなにも尊く、幸せなことだとは思っていなかったので、今は毎日何事もなく過ごせていることが本当に幸せだと感じている。
とりあえず、無事に治ってよかった…!
適応障害になってしまった原因の分析と、今後再発しないための対策等について、もう少し詳細に次回書こうと思います。
それではまた。