SE⇒総合コンサル転職者の日記

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「質問力」って、じつは仕事を有利に進めるスキルなんです。

こんにちは。

おそらく誰も見ていないであろうブログですが、読んだ本のアウトプットの場に使おうと思います。

 

今日は

「質問力」って、じつは仕事を有利に進めるスキルなんです。(ひきたよしあき著)

という本を読みましたので、その内容をまとめてみたいと思います。

 

なぜこの本を手に取ったか

情けない話ですが、直近の仕事で「shun君の質問は、『何がわからないのか』がわからない」「質問の仕方をもう少し考えて」という指摘を受けることが何度かありました。

 

指摘を振り返ってみると、『何がわからないのか』を明確にして質問をしたり、質問先にとってわかりやすい質問をしたりする「質問力」は、仕事を進める中で非常に重要なスキルだなと感じました。

 

社会人として当たり前のスキルではあるけれど、「質問力」が低いビジネスマンも相当数いるように思います。

私も何とか改善したいと思っていたところ、書店で偶然この本を見つけて即買いしました。

 

本の概要

博報堂でクリエイティブ・プロデューサーを務められているひきたよしあきさんが、長年の経験から「質問力」とは何か、それを高めるためにどうすればよいかをまとめた書籍です。

 

5セクションで1日分の講義形式になっており、計5日分の内容に分けて収録されています。

講義形式だけでは伝わりにくい部分もあるため、間にストーリーをはさみながら進められており、読みやすく、わかりやすい内容になっています。

 

5日間の講義の概要は以下の通りです。徐々にステップアップする構成です。

1日目:「自分に対する質問力」を磨く

→「質問力」を身に着けるために、まず自分の脳を「質問脳」に作り替える必要がある。感情脳と決別して、「なぜ?」「どうして?」が自然に浮かんでくる脳の作り方を解説。

 

2日目:「聞く」姿勢を磨き上げる

→「質問」は相手がいて初めて完成するものであることから、自分の言いたいことばかりに目を向けるのではなく、まず相手の話を「聞く」ことが重要。
話の聞き方に焦点を当てて、聞き方のコツや、「聞いていることを相手に伝える」コツを解説。

 

3日目:5つの「質問の型」で的確な答えを導く

→相手がわかりやすい質問を作るためには、いくつかの型がある。5つの型を紹介して、自己流のわかりにくい質問から抜け出す術を解説。

 

4日目:「裏質問」で相手の考えを引き出す

→正面からの普通の質問では引き出せない、相手の奥底にあるものを引き出すための質問テクニックを解説。

 

5日目:「巻き込む質問テクニック」で自分の意見を通す

→質問を用いながら相手を誘導し、自分の意見を通すという高等なテクニックを解説。 

 

所感

元々自分が知りたかった『何がわからないのか』を明確にして質問をしたり、質問先にとってわかりやすい質問をしたりすることに加えて、
「質問を使ってコミュニケーションの質を向上させる」
ための内容が盛りだくさんで、非常に充実した書籍だと感じました。

 

一方、質問下手な私にはまだまだすぐに使いこなせない上級テクニックも多いので、まずは日々の業務の中でわからないことに対して、わかりやすい質問ができるようになるよう努めたいと思いました。

 

そのうえで、改めて読み返して上級テクニックも交えて質問力を向上させていけば、仕事上のコミュニケーションの質はかなり向上するだろうな、という手ごたえを感じました。

 

講義+ストーリーが繰り返される形式によって、楽しく読みやすい書籍になっていると思います。私も特に詰まることなく数日で読破できてとてもよかったです。

 

本を読み終えた上でのTODO

この本を読んだ上で、日常の仕事の中で実行するTODOを以下に整理しました。

  • 風呂に入ったとき、夜寝る前に、今日一日の出来事を振り返り、自問自答をしてみる
    →脳に「質問」の習慣をつけさせるため。自分の場合、ぼーっとしていることが多いので、「質問脳」に自分の脳を作り替えていく必要がある。

  • エスチョン・メモをつくる
    →浮かんだ疑問・質問をいつでも可視化できるように、クエスチョン・メモを作成する。仕事やプライベート問わず、どんどん書き込んでいき、「質問」を放置しないようにする。質問のレベルが徐々に向上するよう、日々メモを基に振り返りを行う。

  • めぐり合わせ・運命に感謝する
    →今目の前にある仕事に感謝して、前向きな気持ちで取り組むことで質問が浮かんでくるため。また、会話の相手のことを「好き」という感情を持ち接することで、相手にもその気持ちが伝わり、コミュニケーションが円滑になる。

  • オウム返しをする
    →相手の話したことを要約して繰り返すことで、内容の理解に誤りがあればその場で正してもらうことができる。あっている場合には、きちんと内容を聞いているアピールにもなるし、より深い話を引き出せることもある。

  • 「起承転結」で質問する
    →質問の型として「起承転結」を意識することで、わかりやすい質問にする。
    「起」:~について質問させてください
    「承」:なぜ~は、…だったのでしょうか
    「転」:私は~は、XXXではないかと思いました
    「結」:なぜXXXでないのか、…だった理由について教えてください

 

これらのTODOは講義3日目までに出てくる内容ですが、4日目・5日目は非常にレベルの高い内容でしたので、まず上記をマスターしてから、さらにレベルアップするときに取り組めればと思います。

 

それではまた。