「利上げ」とは
こんばんは。
新聞・ニュース等でよく見かける「利上げ」という言葉。
この「利上げ」とは何なのか。どこに対してどのような影響を与えるのかということを今日は簡単に説明したいと思います。
◎利上げとは何か
一言で申しますと、「中央銀行が政策金利を上げること」です。
「政策金利」とは、中央銀行が資金貸し出しを行う際の金利のことを指しています。
まずは、「政策金利が上昇すると中央銀行からお金が借りづらくなる」ということだけ覚えておいてください。
◎中央銀行からお金が借りづらくなると誰が困るのか
日本でいうと、「日銀からお金が借りづらくなる」ということです。
でも皆さんは日銀からお金を借りることなんてないはずです。
日銀に口座を持っている人なんて聞いたことないですよね。誰が日銀からお金を借りているのでしょうか。
その答えは、「銀行」なのです。メガバンク、地銀、いろいろありますよね。
銀行は中央銀行からお金を借りることがあるのですが、その際の金利が上昇してしまうことになるのです。
◎日銀は「銀行の銀行」
昔社会の授業で習ったことを覚えていらっしゃる方もいると思いますが、日銀は「銀行の銀行」としての役割を果たしています。
これはどういうことかというと、上に述べた通り、銀行は日銀からお金を借りることがあり、それが一つの大きな理由です。
実は我々個人や企業に対してお金を貸し出してくれる銀行は、常に大量の資金を手元に抱えているわけではありません。
そのため、必要時には資金の元手として、日銀からお金を借り入れることがあります。
このことから、日銀は「銀行の銀行」と呼ばれています。
◎銀行がお金を借りづらくなると何が起きるか
話を戻しまして、銀行が日銀からお金を借りる際の金利が上昇するということによって何が起こるのか。
答えとしては、銀行が資金貸し出しの金利を上げざるを得なくなります。
銀行は日銀から調達した資金を元手に、また他のところに貸し出してその金利で商売をしているわけで、自分たちが個人や企業に貸し出す金利も上げなければ、銀行が儲からなくなっちゃいますからね。
これが、「市場金利」が上昇するという現象です。
◎市場金利が上昇すると何が起こるのか
市場金利が上昇すると、上記の通り、個人や企業がお金を借りづらくなります。
個人の消費が抑制されることになりますし、企業は設備投資が抑制されることになり、今後の成長の妨げになります。
つまり「景気が悪くなる」という結果を招くのです。
ではなぜ「景気が悪くなる」政策を取るのでしょうか。
これは「景気が良くなりすぎるのを抑える」という意図があります。
◎なぜ、わざわざ景気を悪くする施策を取るのか
眠いのでこれ以降は明日にしましょう!笑
◎まとめ
「利上げ」とは「政策金利の上昇」のことを指す。
「政策金利の上昇」が起こると、銀行は資金調達にかかるコストが高くなるため、「市場金利の上昇」を招く。
「市場金利の上昇」が起こると、個人・企業共に借り入れが抑制されるため、資金が手元に少なくなり、景気が悪化する。
ということです。ではまた明日!